インドの病院の休診日、医師のお休みの取り方について

     

インドは多民族・多宗教のため、州や宗教毎に1年間に多くの祝日があります。

特にインド人口の80.5%を占めるヒンドゥー教には3300万の神様がいるため、様々な神様を祭るための祝日が多いです。

 

総合病院では、祝日の捉え方が2種類あります。

1.ER(救急救命室)のみが開いていて、外来部門は完全に閉まっている祝日。

   (例、独立記念日や、ガンディー生誕記念日など)

2.ER(救急救命室)も外来部門も空いており、出勤する医師、休暇を取る医師がいる祝日。

   人(宗教)によってお祝いをする日が異なるため、病院の年間の祝日リストの中から、1年で決められた回数の休暇を選んで取るようです。

         ※いずれにしても、ERは24時間空いています。

 

よく、「病院は何時から開いていますか」とお問い合わせを頂くのですが、総合病院では診療時間が固定であるわけではなく、医師がいれば受診可能となります。

※もちろん医師の診察時間はありますが、特定の医師が休みの場合に代行の医師が診察するようなルールはありません。

常勤、非常勤、他の病院と掛け持ちなど医師の働き方は様々です。

ジャパニーズヘルプデスクでは、常勤の医師へ優先的に患者様をご案内しています。再診が必要になった場合、非常勤の医師だと患者様のご希望時間の予約が難しくなる可能性が高いためです。

ポンガル(南インドの祝日)2020114日~16

ポンガルは南インドのヒンドゥー教の収穫祭りです。

タミル語(インド南部のタミル・ナード州で使われている言語)の太陽暦によると、1月15日はタイの月(タミル語で、1月、2月といった「月」という意味)の1日目です。

前日の1月14日から、ポンガルのお祝いが三日間あります。

1日目 ボギー・ポンガル:古い家庭用品を焼き、家の掃除をします。

2日目 スリヤ(太陽)ポンガル:メインのお祝いの日で、家の前の床にコーラムという模様を描き、サトウキビを飾ります。またポンガル(米を牛乳や黒砂糖、スパイスなどで煮詰めた料理)を作って太陽に捧げ、感謝を表します。

3日目 マトゥ(牛)・ポンガル:この日は牛を飾ってお祝いし、JALLIKATUという伝統的な有名なスポーツが行われます。

院内にはお祭りの飾りが飾られていました。

チェンナイ Apollo Speciality Hospital OMR

タミル・ナード州では多くの人が実家に帰るようですが、他の州ではお祝いされていないお休みです。

弊社のキリスト教のインド人スタッフは宗教が異なるため、お祝いをしないことはもちろん、どのようなものかさえあまり知らなかったので、改めてインドという国の広さと多種多様性を感じさせられます。

↑ ポンガルで祭るためのサトウキビを運んでいるところです。

↑ 彼女は家の前でポンガルを作っています。

ジャパニーズヘルプデスク・インドのお休み

ジャパニーズヘルプデスクは、基本的に病院の休祝日に沿ってお休みを頂いておりますが、

緊急時は24時間体制でご対応いたします。

お気軽にご連絡くださいね。

 

参考資料

*Huffpost (https://www.huffpost.com/entry/the-33-million-demigods-o_b_1737207)

*Office of the Registrar General & Census Commissioner, India (http://censusindia.gov.in/Census_And_You/religion.aspx)

 

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