【インドネシア】2023年もレバランの季節になりました

     

■またもやコロナ状況ではじまるブログとなりました。
 インドネシアにおける最近のコロナ現在治療中患者数は2023年3月7日の2,923名を最少とし
以降、じわじわとコロナ患者数が増加し、4月1日現在では5,410人となっております。
発生地域は主にジャカルタをはじめとする大都市です。
在留日本人、または出張者のコロナ感染者を散見しますが、
おしなべて「どこで感染したのか判らない」方ばかりです。
 インドネシアでは公共交通機関内や主な建物の中では、マスクしている方がほぼ100%ですが
しかし年間最大のイベントである断食月と続く宗教大祭で、4年ぶりのモスクでの大規模な礼拝や
親戚縁者、友人との会食の数々で感染機会が増えているのは事実です。
 ワクチン接種の普及やウイルス株の変異により、よほどの重症者でなければ生命の危険は
ないと言えども、一両日続く高熱、全身倦怠感、酷い咽頭痛などの症状でお辛いですので
屋外など緩和された条件はともかく、TPOに合わせた感染防止策にご留意ください。

■コロナだけが感染症ではなく
 2023年3月20日に西ジャワ州のプルワカルタ市で1名のポリオ患児が発見されました。
現時点で濃厚接触者30名の小児うち無症状のポリオウイルス陽性者が7名確認されています。
保健省の西ジャワ州管轄事務所は、5歳以下小児390万人を目標として
ポリオワクチン投与をこの4月3日より開始しています。なかなか迅速な手配ですよね。
 コロナでワクチンの定期接種がおろそかになりがちでしたが、また改めて
保健省はじめインドネシア小児医師会などで「予防接種で防止可能な疾患」
(インドネシア語でPD3I:Penyakit yang Dapat Dicegah dengan Imunisasi)
ワクチン接種の必要性を啓発しています。
さらに結核も。2022年のインドネシアにおける結核患者感染者は、
調査開始後最多の71万7,941人を数えました。
これもまた保健省主導で様々な啓発活動や予防策を講じています。
 反対に日本ではサル痘がこの3月に急増し東京都内はじめ大阪で17名確認されています。
世界を見るとアフリカでマールブルグ熱、中南米で蚊を媒体としたデング熱やチクングニア熱など
感染症は続くよどこまでも、野を越え山越え谷越えて、です。
 しかしコロナで学んだ、手洗いうがいをはじめとする感染対策や基本的生活習慣の是正により
様々な疾患を予防してまいりましょう。

■宗教大祭前後は医療機関も休診になりがちです
 JHDでは宗教大祭期間も変わらずに患者対応します。(日祭日は救急外来のみ)
ただし病院の一般外来では平日でも休診や時間短縮となる場合もありますので
受診の際は早めにご予約ください。
 また解熱鎮痛剤、胃腸薬などの常備薬でちょっとした不調をしのぎましょう。
受診の判断に迷ったら、JHDにどうぞご相談ください。
何よりもどうぞお元気で祝日をお過ごしくださいますように。

参考文献/サイト:
Satuan Tugas Penanganan COVID-19
Data Indonesia;インドネシア保健省2022年結核患者数
東京医科大学渡航医学センター/海外医療通信
健康上ご心配な事柄がありましたらどうぞご相談ください。
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ジャパニーズヘルプデスクインドネシア
日本渡航医学会認定医療職看護師
久津沢りか・携帯電話番号0813-8326-1466
(ワッツアップでご連絡くださいましたら助かります。)
メールアドレス;jkt@j-helpdesk.com
日本語対応スタッフ;ユリ看護師0811-9008-826/ベタ看護師0811-9008-836

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