【インドネシア】アフターコロナ問題?小児急性肝炎

     

〈コロナ感染者数は増減しています〉
インドネシアではこの6月1日のコロナ現在治療中患者数が3,141人と
5月1日の7,474人からはだいぶ減少しました。
懸念されていた大型連休による感染拡大もなく、
先月24日には社会行動規制が一番緩いレベル1になり、
7月4日まで同規制が続きます。
なお野外ではマスク使用をしなくてもよいこととなりました。
しかしここ最低だった5月30日の2,871人からすると増加傾向にあり
6月8日は3,922人と発表されました。
その半数近くはジャカルタでの発症です。
引き続き基本的な感染防止策は遵守されてください。

〈今度は小児急性肝炎〉
この4月より世界的に拡大している小児の原因不明の急性肝炎。
5月26日にWHO発表ではWHO加盟国33か国より合計650例の疑い例および
99例の分類待ち(A-E型肝炎か、または原因不明か)が報告されており
その58%はヨーロッパ地域、特にイギリスで34%が発生しています。

インドネシアでも6月5日までに29例の報告があり、うち7人が亡くなっています。
インドネシア小児医師会(IDAI)からも5月5日付けで診断治療や届出など対応方法が通達され
各病院主催で小児急性肝炎に関するオンライン講習会が沢山実施されていました。
在留邦人が普段から行きなれている大病院でもちろん対応可能ですので
まさかの場合は迷わず小児科に受診しましょう。

〈原因不明急性肝炎の症状は〉
イギリスの症例で多い症状の順番は、黄疸74%、嘔吐73%、白色便58%、下痢49%、と報告されています。
そして先日、このようなお問合せが。
「子供が今日から微熱や腹痛があり、少し下痢気味です。でも黄疸もなく、下痢も白い色ではないので
小児肝炎ではないですよね?」
うーん、現段階では何とも言えませんよね?
今回の原因不明小児肝炎はアデノウイルス感染が関与している報告も多く、
いわゆるプール熱のような症状や消化器症状が先行していることもあります。
初期症状の吐き気、嘔吐、下痢、微熱は一般的な症状ですので
食事に注意し安静にすることで、一両日中に治るならそれはそれでよろしいのですが
症状が続く場合は小児科医に相談しましょう。

〈ちょっと宣伝〉
JHDインドネシアはこのたびEMCチカラン病院(旧名称OMNI病院)でも対応可能となりました。
チカラン中心街のシティウォークショッピングモール近くにあります。
ジャカルタ中心に6病院あるEMCグループの総合病院です。
全科対応の外来、入院、健康診断、ファシリティが揃っていますのでどうぞご利用ください。

(参考文献/サイト)
厚生労働省検疫所FORTH/国立感染症研究所/Satuan Tugas Penanganan COVID-19 より

*JHDでは引き続き外来受診、入院手配しています。
健康上、ご心配な事柄がありましたらどうぞご相談ください。
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ジャパニーズヘルプデスクインドネシア
日本渡航医学会認定医療職看護師
久津沢りか・携帯電話番号0813-8326-1466
(通話中などで繋がらない場合はWA,SMSくださいましたら助かります。)
メールアドレス;jkt@j-helpdesk.com
日本語対応スタッフ;ユリ看護師0811-9008-826/ベタ看護師0811-9008-836

 

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