◆インドネシア雨期到来
つい先月はじめまで「暑い暑い、雨が降らないから埃っぽくて喉が痛い」と文句を言っていたのに、この1か月で大雨が降るようになりました。夕方の退勤時に驟雨が重なることが多く、あちこちで大渋滞が発生し大変です。
寒暖の差の少ない体に優しいインドネシア。しかし雨期と乾期の変わり目には、インドネシア人でさえ体調を崩します。暑いと思っていたら、傘もさせないゲリラ驟雨、肌寒さにエアコンの効きすぎた室内。そんな時分に、風邪っぽい、おなかが張る、倦怠感、これらの症状を「Masuk (入る) Angin (風)」というインドネシア語で表現します。皆様にはおなじみの表現ですね。日本語でも風ではなく「風邪」を引くと書きますが、これは邪気を含んだ風を引き寄せたという意味でしょう。皆様、どうぞ体調管理にご注意ください。
古今東西、風邪の引きはじめや体調不良を感じたら、早めに対処するのが第一選択です。体を冷やさず、温かい夕食を摂り、熱いシャワーでさっぱりしてから1時間早めに就寝するよう心がけましょう。
◆弊社移転
お話し変わって、2019年10月の弊社設立以来、5年間苦楽を共にしたのは狭い事務所でした。特に厳しかったコロナの時代、事務所フロアの閉鎖や出勤人数制限など、様々な困難がありました。しかしこれらも今では思い出です。
そして先月、まさかのJakarta Mori Towerに移転しました。さすがは日本を代表するオフィスビル。天井高も3メートルあり、スディルマン通りに面しているにもかかわらず騒音を感じません。(二重窓の間に特殊フィルムを実装し、空調効率と騒音制限、CO2濃度を自動感知し、内気と外気を入れ替える空調システム、Merv13高機能フィルターの実装により建物内の空気質を向上:カッコ内は森ビルさんからの情報提供です)
特筆すべきはお洗面。これも日本のトップメーカーTOTOさんによる温水洗浄便座が設置されています。ジャカルタなのに便座が温かくて感涙。お洗面のインテリアも静謐で、ずっと居たくなります。いかんいかん、仕事に戻らなければ。(多目的トイレや節水トイレ完備)
セキュリティも万全で(顔認証によるタッチレス入館)ゲートを通過した時点で乗るエレベーターが決まり、指定された階にしか行けません。
おしゃれなレストランもいくつか入居しており、13階のレストランエリアには共用マザーズルームも設置されています。皆様、ぜひ遊びにいらしてください。
JAKARTA MORI TOWER!
森ビル玄関ロビーのクリスマスツリー
◆事務所衛生基準
その陰には安全衛生基準に基づくビルマネジメントの様々なご苦労があります。勤務環境の気積、換気、温度、湿度、照度、騒音、給排水、整理整頓、便所や休憩休養所の設置、救急用具の備蓄など、これらは遥か昭和47年の安全衛生法による職場環境の制定に基づいています。2021年に一部改正されました。
他にも、消防法による火災防止、月1回の消火器点検、年2回の火災報知器点検、年1回のビル漏電検査、避難訓練、その他労働基準法による環境全般の規定、さらにコロナを経て感染症予防も行っています。(健康的に勤務できるビルとして、米国のWELL認証をインドネシアで唯一取得)
昭和47年の法規をチラ見するだけでも、「第十五条 事業者は、次の各号に掲げる措置を講じなければならない。一。日常行う清掃のほか、大掃除を、六月以内ごとに一回、定期に、統一的に行うこと」とあります。あらま、半年に1回は大掃除しないとでしたか…。と反省しました。
◆年末年始の受診スケジュールにご注意ください
お話を戻しますが、雨期到来の「Masuk Angin」注意だけでなく、年末年始には医師も休暇を取るため、診察予定が変更になることがあります。受診の際は必ず事前にご予約ください。
JHDインドネシアは例年どおり、元旦のみ祝日扱いでお休みをいただきますが、この期間にご心配な事がありましたら、どうぞご連絡ください。また日本に一時帰国される際の寒暖差も心配です。ご無理せずお大事にお過ごしください。
末筆ながら今年も大変お世話になりました。皆様にはどうぞ良いお年をお迎えください。
参考文献/サイト:日本厚生労働省・職場のあんぜんサイト
健康上ご心配な事がありましたらどうぞご相談ください。
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ジャパニーズヘルプデスクインドネシア
日本渡航医学会認定医療職看護師
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