【ミャンマー】医療情報10月号

     

Ⅰ. ご挨拶

ミンガラバー!
毎年10月はお正月(水祭り)の次にもっともミャンマーの人々に大事にされているThadinkyut(タディンジュ)祭り(灯り祭り)があります。10月の満月の日に行われ、天から仏陀を迎えるために寺院やパゴダにろうそくなどを灯して祝います。
この時期には お世話になっている 職場の上司、学校の先生や親戚等にお礼としてプレゼントを差し上げ、ご挨拶参りする習慣があります。子供たちには親や先生から、小遣いを渡す習慣もあります。

 


Ⅱ. デング熱について

デング熱はネッタイシマカやヒトスジシマカから感染する病気です。ミャンマーでデング熱はヤンゴン、ネピドー、マンダレーといった中心部に感染が確認されていることが多いです。
感染し重症化すると死亡する場合もあるため、デング熱はミャンマーにいる時に注意すべき病気のひとつです。ミャンマーでデング熱に感染しないように予防対策をしっかり行うことをお薦めします。

ウイルスを持っているネッタイシマカやヒトスジシマカなどに刺されることで感染します。ヒトスジシマカは、ヤブ蚊とも呼ばれています。不顕性感染を含めて感染した人を蚊が刺すと、1週間ほどでウイルス量が増えます。その蚊に人が刺されると感染する可能性があります。
人から人へ直接感染することはありませんが、デング熱にかかっている人に刺した蚊に刺されると感染する可能性が高いです。

デング熱の症状
38~40℃の発熱で発症し、激しい頭痛、関節痛、筋肉痛、発疹が現れます。
通常、死に至る危険は少ないですが、関節などの痛みは激しいです。発症後2~7日で解熱し、発疹は解熱時期(治りかけた時)に 出現します。デング熱を起こすウイルスには4種類あると言われています。同じ型のウイルスに再び感染しても免疫によって軽症ですみますが、異なる型に感染すると免疫が過剰に働き重症化することがあります。
重症化した患者はデング出血熱やデングショック症候群を発症することがあり、早期に適切な治療が行われなければ死に至ることがあります。

予防対策
デングウイルスの感染を防ぐためには、媒介するヒトスジシマカに刺されないこと、また、ヒトスジシマカの発生を防ぐことが重要な対策となります。肌を露出しない長袖、長ズボンを着用すること、露出する部分には虫除けスプレーなどを使い、蚊を寄せ付けないようにすることも大事です。

 


Ⅲ. 日本へ入国・帰国する皆様へ

2022年9月7時の午前0時(日本時間)からワクチン3回目接種済みであることの証明書を保持している場合は、出国前72時間以内の検査証明の提出が不要になりました。


引用元:水際対策|厚生労働省|日本政府 (mhlw.go.jp)
※ミャンマーは青区分に入っています。

 

 

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