【ミャンマー】新型コロナウイルスの最新情報

     

ミンガラーバー!(ミャンマー語で「こんにちは!」)

Japanese Help Desk Myanmarの通訳リンです。

ミャンマーは8月下旬より第二波が到来し、Stay at Home/Work from Homeの生活です。

最大都市ヤンゴンは急速に感染者が増え、コロナの治療を行う政府指定病院が満床に近付き、現場の医療スタッフが足りないなど、医療事情が悪化しており大変厳しい状況です。

今回は、JHDデスクを設置しているMyat Mon 東京クリニック院長のミント先生に、ミャンマー国内の感染状況についてのお話を伺ったので、皆様にも情報をシェアいたします。(※本情報は10月10日時点のものとなります。)

 

通訳リン:「先生、なぜ第二波はこんなに感染拡大したのでしょうか?」

ミント先生:「①ウイルスが変異して感染力が強くなったということが考えられます。症状が悪化する患者さんも多くなっています。②ミャンマーの第一波はそこまで感染拡大せず、死亡者数も多くありませんでした。国民の意識が少し緩くなってしまい、個人でできる感染対策をしっかりしていなかった、ということも考えられます」

 

通訳リン:「どうして第二波は死亡者数が増えたのですか?」

ミント先生:「①感染者が増えたので、当然死亡者数も多くなります。②ウイルスの変異により重症化する患者さんが増えており、持病の無い方が亡くなっているケースもあります。③感染初期は症状が軽かったため自宅にある薬を飲んで様子を見るなどして、医療機関への受診が遅れてしまい(受診自粛)、急に症状が悪化して亡くなるケースも報告されています。➃ミャンマーでは高血圧や糖尿病などの病気を持っている人が多くいます。元々持病を持っている方はコロナに感染すると重症化するリスクが高いので、死亡率が高くなっていると考えられ、死亡者の8割は持病のある方だと言われています。➄感染拡大に伴い検査が追いついておらず、検査結果が出るまでに2~3日かかることもありました。そのため、どうしても治療開始が遅れてしまい、結果を待っている間に症状が悪化して亡くなる方もいらっしゃいました」

 

通訳リン:「今のミャンマーの新型コロナウイルスの検査体制について教えてください」

ミント先生:「ミャンマーでは先月までPCR検査のみを行っていました。しかし、9月29日から抗原検査キットを用いての検査が始まり、30分以内に検査結果が分かるようになり、1日の検査可能人数も倍以上に増えました」

 

通訳リン:「9月21日から開始したSTAY AT HOMEとWORK FROM HOMEの効果はどれくらい出ていますか?」

ミント先生:「感染者の割合は減ってきており、現在10%前後で推移しています。先週まで死亡率は約3.5%でしたが、昨日の政府発表では2.5%ぐらいです。STAY AT HOMEとWORK FROM HOMEの効果は出ていると考えられます」

 

通訳リン:「でも、保健省の発表では感染者数は増えています。感染が拡大しているということではないのですか?」

ミント先生:「9月29日より抗原キットを使って30分以内に結果が分かるようになったため、1日に検査できる人数が3倍ぐらい(約15,000人)に増えました。なので当然感染者数も増加しています。『検査体制が拡充されたためコロナに感染した人が多く見つかるようになった』ということであり、感染が拡大しているわけではないので安心してください。

ただ、家庭内感染の増加が指摘されています。ミャンマー人は大家族で生活している場合が多く、友人や職場の同僚と一緒に複数人で暮らしている人も多くいますね。軽症者が自宅療養⇒家族や同居人の一人が重症化して病院受診・検査しコロナ陽性が発覚⇒濃厚接触者の同居者全員がコロナ陽性、などのケースも多く報告されています」

 

通訳リン:「重症化した場合、政府指定病院でどのような治療が行われているのですか?」

ミント先生:「まず、ミャンマーの医療機関では日本のようにECMO治療は行っていません。基本的には、対症療法ということで患者さんの症状によって薬を出しています。例えば、熱がある方には解熱剤を使う、喉の痛みや咳に対しては抗生物質を出すという方法です。重症化した患者さんには酸素を投与したり、ICUの中で人工呼吸器を使ったりして治療を行っています。血清治療(コロナから回復した患者さんの血清を重症患者に投与する)も行われていますが、回復者の血清が足りておらず、一部の患者さんのみにしか行われていません」

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