【インド】インドの医療、病院は大丈夫?

     

こんにちは。ジャパニーズヘルプデスク/チェンナイの赤田です。

2021年度も終わり、日本では新年度になりました。新年度を機にインドへ渡航された方も多いのではないのでしょうか。

インドに渡航、出向される方で最も心配されているのが、インド生活における健康ではないかと思います。「インドで食中毒になったらどうしよう?」や持病のある方が「日本で内服している薬はインドでも処方できるのだろうか?」と不安に思われているのではないでしょうか。

これらの不安を解消するため、今回はインドの病院受診の方法と医療レベルについてお話します。

診療科の受付

アポロOMR病院受付

病院の診察システムですが、日本の病院システムと全く異なり、インドでは総合受付なるものがありません。各診療科にある受付で直接診察の登録を行います。病院によっては明確な診療科の区分が病院内でされていないので、病院スタッフに確認しないと病院内をさまようことになるかもしれません。

日本の病院同様に初診の時には、初診登録が必要となります。登録には身分証明が必要となりますのでパスポートやe-FFROをご持参ください。登録するとUHID番号が発行されます。こちらが病院の登録番号となります。

会計

インドの病院の支払いは、基本「事前払い」となります。例えば、頭痛で診察し、医師より頭のCTと血液検査をしてくださいと指示がありました。その場合、支払いの流れは以下のようになります。

診察費用支払い ➢ 診察 ➢ CT検査支払い ➢ CT検査 ➢ 血液検査支払い ➢ 血液検査

と、各行為に費用の事前払いが発生します。お薬に関しては、院内処方はありませんが、大半の病院が院内に薬局を併設しているのでそちらで購入していただけますし、院外の薬局でも購入いただけます。もちろん、診察費にお薬代は含まれず、薬局でお薬代の支払いが必要となります。

費用

インドの病院では日本の病院のように包括医療システムは導入されていません。利用した薬品、物品、行為(注射なら看護師の注射技術提供、注射器、注射針、注射液、アルコール綿、看護師が利用する手袋代など)一つ一つに料金を支払うシステムとなっています。

インドの一般外来の診察費は、診察する医師や診療科により異なります。診察には、お薬代や検査代金が含まれてないので、一定金額に設定されています。日本で健康保険を利用せず診察した場合と比較すると、医師の診察費はかなり安く設定されています。

ジェネリック薬品大国であるインドでは、お薬は比較的安価で購入いただけます。鎮痛剤などは日本の薬局で購入できる一般市販鎮痛剤と比較すると1/16等の価格で購入できます。もちろん、特殊なお薬などは日本と変わらない、もしくは日本より高価な場合があります。

一方、血液検査やCT、MRIなどの検査は診察費とお薬代と比較すると高価な印象です。PCR検査は圧倒的に日本より安く手軽に受けていただけます。

インドの病院設備

日本の総合病院にある施設(救急センターや手術室、ICUなど)や設備(レントゲン、CT、MRIなど)の大半はインドの私立総合病院に配置、設置されています。お腹の手術でも日本と同様に内視鏡を利用した手術が主流となっています。入院期間は日本と比較すればかなり短期間となっています。

一方、インド政府が運営する政府系病院は、基本的に診察料や入院費は無料となっております。そのため、貧困層の利用者が多いため病院設備が古く、病室も最低限の設備(硬いベッドのみ)しかありません。ですので、日本人にはあまりおすすめできません。

インド人医師

インド人医師の大半はアメリカやヨーロッパへ医学留学し、海外の最先端医療知識と技術を習得しています。ですので、比較的に安心して診察を受けていただけます。日本の医師と比較すると、決断がとても速く、対処もとても素早いのが特徴です。また、患者様の日常の健康管理をとても大切にしていて、食事や運動のアドバイスを提供することが診察時のルーティンとなっています。

アポロOMR病院診察室

アポロOMR病院診察室

食あたりによる下痢や腹痛はインド人でさえよくかかる病気です。また、インド人医師は留学経験より他国の文化もしっかりと把握しているので、日本人がよく食あたりになることも把握しています。食あたりの治療に関してはお手の物です。

持病があり日本で内服治療をされている方もいらっしゃいますが、日本で処方されている大半のお薬はインドでも処方が可能です。同一のお薬ではなくとも同じ成分のお薬の用意が可能ですのでインドにお越しの際はお薬手帳や処方箋をお持ちください。

 

カルテ

インドの病院で発行された、カルテや検査結果、お薬の処方箋、レントゲンフィルムなど診察に関する全ての書類は患者様自身で保管しなければなりません。再診などの場合は、必要のある書類や検査結果を病院に持参してください。

患者様自身で医療情報を保管するため、他の病院でセカンドオピニオンを気軽に受けることができます。

 

新しい環境に慣れるまでは体力、精神力をかなり消費します。更にインドの環境はそれに拍車をかける事でしょう。ご自身で、「どこの病院に受診しよう?どの医師がいいのだろうか?」と判断に苦しむことになるかもしれません。また、体調が悪すぎてそのような判断も困難な場合があるかもしれません。

その様な状態に陥った場合は、ジャパニーズヘルプデスクへご一報ください(各エリアの連絡先はこちらからご確認いただけます)。弊社は24時間年中無休のサポート体制で、お客様にあった適切な病院と診療科をご案内し、診察のご予約、診察のお支払いや診察時の通訳、お薬購入を完全サポートいたします。また、日本帰国用のPCR検査(陰性証明書の発行)やCOVIDワクチン接種のサポートにも対応しております。お困りの際は、いつでもお気軽にご連絡ください。

健康で快適なインドでの生活をお過ごしください。

プレステージ・インターナショナル・インディア/チェンナイ

赤田

関連記事

  1. 【ミャンマー】医療情報8月号

  2. 医療情報

    ●セブ島でコロナウィルス検出●

  3. 医療情報

    【メキシコ】胃腸炎について

  4. JHDカンボジア

    カンボジアのプノンペンにジャパニーズヘルプデスクを開設

  5. 【カンボジア】-カンボジアの入国要件:最新情報-

  6. 【ミャンマー】医療の現状と季節変更に対しての健康管理

スタッフブログバナー
PAGE TOP