・ワクチン接種に関するお問合せが増えてきました
以前は「コロナに感染したらどのように?」「病床に空きはありますか?」のお問合せが主でしたが
今は「ワクチンはどうやって接種できますか?」が増えました。
2021年6月1日時点でインドネシアのコロナワクチン進捗状況は、
医療者はじめエッセンシャルワーカーと60歳以上高齢者あわせて優先接種目標4034万人うち
第1回接種1659万人、第2回接種1071万人、すなわち4分の1は終了しています。
また、インドネシアではGotong Royong(相互扶助)プログラムといって、
ワクチン接種費用を企業が一部負担(2回接種で約7,680円)する優先接種が5月18日より開始されました。
KADIN(インドネシア商工会議所)に申請し、医療機関等で予約し接種します。
しかしこの申請受付は5月21日で締め切られました。
予定は未定ながら、次に50歳以上の優先接種が始まる予定です。
ちなみにワクチンのメーカーは選択できません。インドネシアで接種されるワクチンのほとんどが中国製です。
これは5月7日にシノファームが、6月1日にシノバックがコロナワクチンとしてWHOより緊急使用リストに追加されました。
その他にアストラゼネカ社製も接種されています。ファイザー、モデルナも順次接種される予定です。
・日本政府は海外在留邦人の一時帰国時ワクチン接種を計画しています。
具体的に2月17日には衆院予算委員会で海外在留邦人のワクチン接種に関する答申がなされ
3月1日には日本渡航医学会より厚生労働省安全衛生部宛に、
海外在留邦人の一時帰国時に、ワクチン接種が可能なよう要望書が提出されています。
コロナ直前の2019年10月には、3か月以上の海外在留邦人数は
滋賀県人口に匹敵する140万人弱でした。いわば1県丸ごと海外県民です。
日本国内のワクチン接種は、諸外国特にOECD諸国と比較するとやや出遅れた感がありますが
住民票を持っていない海外在留邦人のことも配慮してくれるのはありがたいですね。
そして5月27日から在外日本大使館を窓口として、170か国45万人の海外在留邦人に対し
一時帰国時の接種希望等のアンケート調査が始まりました。
これも予定は未定ながら、できれば今夏といってもオリパラが終わった後でしょうか、
羽田や成田で入国時に接種、数週間の日本滞在後、海外に戻る前に2回目接種の計画です。
渡航費や宿泊費は自己負担ながら、ワクチン接種費用は無料の見込みです。
いずれにせよ、日本でもインドネシアでも、早く接種できればと心待ちにしています。
・しかし、5月18日を境としてコロナ感染者数が増加しています。
インドネシアでは2月5日の現在治療中コロナ患者数176,672人をピークとして徐々に減少していたものの
5月18日の87,514人を最少として再び増加傾向にあります。
予想通り、5月13,14日のレバラン大祭には近隣でレジャーを楽しむ人々が大挙して押し寄せ、
里帰りも旅行もできない人々がショッピングモールにも目立ちました。
インドネシア当局としても大人数での集会は禁止していますが、なし崩しになったところもあるようです。
5月31日にはインドネシア保健省副大臣より「インドネシアでは6月中旬にコロナ感染者数が増加する」との
見解が出されています。そしてウイルス変異種も既に報告されています。ワクチンもまだまだ中途。
・しつこいですが「何よりも感染防止にご留意くださいませ」
私共JHDでは、幸いにも複数の医療機関から最適な病院をご紹介できる強みがあります。
万が一コロナの状況が悪化し、入院が必要となった場合は何としてでも入院加療が可能なよう、
各病院との連携やサーベイを重ねております。が!
毎回のブログで繰り返される文章ですが、「何よりも感染防止にご留意くださいませ」です。
*JHDでは引き続き、体調不良やご心配な事を伺い、必要時に適切な受診に繋げています。
一般外来受診の際も事前のご確認をお願いいたします。
健康上、ご心配な事柄がありましたらどうぞご相談ください。
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ジャパニーズヘルプデスクインドネシア
日本渡航医学会認定医療職看護師
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